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絆 佐藤尚宏さん
プロフィール佐藤尚宏さん
俳優
慶應大学在学中より文学座付属研究所で演技の基礎を学ぶ
一年の放浪の後、アクターズに所属
現在はフリーで映画を中心に活動中
Takahiro Sato Database


最新出演作
「それでもヤクザはやってくる」 (「鋼鉄マスター」改題)
高瀬 将嗣 監督作品・2007年11月公開予定
WEBサイト

「SUKIYAKI WESTERN DJANGO」
三池 崇史 監督作品・2007年9月15日公開予定
WEBサイト

インタビュー
「メタボリック対策」
---佐藤君は俳優として、体にはいろいろ気を遣っているとは思いますが、その秘訣を教えてください
 まず大切な事は姿勢ですね。
股関節を開いて腹の中(心)をばらす。次に、左右対称にならずに、中心線をずらす。首の後ろとお尻の力を抜いてゆるめる。
そして具体的な立ち姿としては、しっかり立たない。

ちょっと上目遣いの表情で、今にも動き出しそうな雰囲気がいいと思います。
何か悪い姿勢の見本のようですが、これが大切です。
矢沢永吉、イチロー、スーパーモデル、みんなそうしています。

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あと精神的にはウキウキして人生を過ごす事です。
最近は常日頃からワザといつも緊張を感じるようにしているのですが(実際の演技の緊張になれるため)、反面ウキウキもしています。
ウキウキしていると心身がたるまないからです。
秘訣があるのですが(笑)、実は本音で生きるとウキウキ出来るということです。
例えば何か些細な事で怒ってしまったとき(銀行のATMに並んでいて割り込まれたとき)、
今まではあいつ(相手)が悪いんだからしょうがないと無理に納得して我慢してきました。

ところがある時ふと気が付いて、「本当はこんな事に腹を立ててしまっている自分が悪い」、「もう少し大人になろうよ」
と思うことにしたら怒る事がばかばかしく感じられる様になりました。
「全ては自分の問題なんだ」と自分の気持ちに責任を取る事に気が付いたのです。

実は今までは周りからはこう見られたいという願望がありました。自分の本音を押さえて生きて来たという訳です。
ところが今では普通に自分が出てくるようになりました。首の後ろをゆるめると何故か本音が出てくるものですね。

とにかくゆるめて ばらして ずらす事です。人生ワクワク過ごして下さい。
「運転手 橋本」
---俳優をやっていて面白いと思う事を教えてください
 俳優にはいろいろな役があります。メインキャストからせりふの無い役まで・・。
ただ、どんな役をこなすのも俳優の仕事です。
もし台本にト書きの「たたずむ運転手 橋本」とだけあるような役なら、むしろ制約が少ない分より自由に役作りできます。

橋本はどんな人間だろうかとひたすら考え、彼の家族は?趣味は?大事にしている事は?など
徹底的に役作りすると、「橋本」の映画が一本撮れるほどのアイディアが湧いてくるんですね(笑)。

もちろん手掛かり、制約の多いメインキャストを演じる方が面白いのは確かです。
ただいずれにしても俳優としてやる作業は同じなのです。
「ゾーン」
「ゾーンに入る」と言う言葉があります。
集中して他が何も目に入らなくなる状態のことなのですが、俳優をやっているとそういう状態になる事があります。

昨年出演した三池監督の「DJANGO」と言う映画(9月公開予定)で、
仲間の頭に食い込んだ日本刀を引き抜くカットの撮影がありました。
監督のOKが出るまで(後で聞いたら)40回ぐらいリテイク(取り直し)したのですが、何テイク目くらいからか、
相手の頭の肉から日本刀を引き抜く手応え、臭いを毎回感じました。
こんな経験は初めてでした。
演技のゾーンに入った時(数少ない)のウキウキ感は他では絶対に味わえないですね。

あと実際はあり得ない事でも演技なら出来るという事があります。
例えば実際にはいくらやくざでも目があっただけで相手をボコボコに殴ったりはしないけど、演技ではごくあたりまえにあります。
実際は女房に「愛してる」なんて言えないけれど、演技では平気で言えます。
俳優の楽しさはここにあります。
「水を飲みたい人」
役作りの基本はその瞬間何をしたい人か掴む事が大事だと思っています。
殺人犯だろうがプータローだろうがのどが渇いてたら、まずは水を飲みたい人なんです。

一生懸命演技を言葉で説明する人がいるが、その瞬間演技ではなくなってしまいます。
ほんとうに空腹な人はガツガツ食べます。

つまりせりふの計算が先に立ってしまうと演技が信じられなくなるということなのです。

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「渥美清」
その点、渥美清さんなんかやはり凄いですね。
よく見ると表情は変わらないし、淡々と喋っています。
しかし身体全体に表情があって、観客の感性へ直接訴えかける数少ない俳優のひとりです。

「俳優は一生やっても飽きる事はない」と思っています。

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